桜の季節に思い出すこと
4月からひっそりとブログを始めてみましたがなるべく頑張って更新します。
桜の季節=お花見というといつも思い出されるのは大学一年生の春です。寒空の下、新入生歓迎会という名のお花見にたくさん参加したことが思い出されます。
高校時代、校則が厳しかった反動で、私はわかりやすい大学デビュー的なやつをしました。
髪をかなり明るく染め、耳にピアスの穴を開け、シフォンブラウスにふんわりスカートというわっかりやすい赤文字系ファッションに身を包んだ私は、それはそれは浮足立っていました。
憧れの大学生活。
憧れのキャンパスライフってやつです!
そして、入学式以降始まる新入生歓迎会の呼び込みの嵐。
はて、何サークルに入ろうか?
ミーハーな私はとりあえず大学生といえばテニスだろ! ということでテニサーの新歓に行きました。
新歓という名の花見です。
その花見は本当に寒かった記憶と、人見知りの私には入れ替わり立ち代わり誰ともわからぬ人と同じような会話を繰り返すのがしんどかった思い出しかありません。
「何学部? どこ出身? 何サークル入る? 彼氏いる? あの先輩かっこよくない!」
コピーペーストされたような会話に疲れ切ってしまった私はどうやら自分はキャピキャピできない女だったということを思い出すのです。
そうです。
私はキャピキャピできない女だったことを忘れていました。
幼い頃から、女子によくあるキャピキャピという行為ができた試しがありません。
私のテンションは平坦なのです。
心の中ではキャピキャピしていても人には伝わらないようなのです。
なんて損な性格でしょう。
そして、テニスサークルに集う系の女子はキャピキャピしてないとダメなのです。
あれ、これは違うかな。
そう思いながらも、なんとなく一度だけ練習に参加しました。
そして、私はキャピキャピできないよりも、もっとテニサーに向いていない重要なことを思い出すのです。
先輩と軽くラリーをすることになり、ラケットを持った私はふと思います。
あれ? 私、テニスできたっけ?
そうこうしている内にイケメンの男の先輩が私に向かってサーブを打ちます。
ポトリ。
非常にも地味に落下したテニスボール。
「どんまい! どんまい!」
前を向くと人生薔薇色みたいな爽やかな先輩の笑顔があります。
ありゃ? イケメンの先輩だから緊張したのかなー。
先輩の声に笑顔でこたえながら、もう一度ラケットを構えます。
気を取り直して、もう一度先輩からのサーブ。