始まりの四月
ブログを始めてみることにしました。
何かを始めるなら、四月の今しかないのではないかという気がして、勢いで登録をしてみました。
今日は入社式。
電車の中で着なれないスーツに身を包み不自然な黒髪を束ねた新人さんを見ると自分の新人の頃をこの前のことのように思い出します。そして、その背中をぺしぺし叩きながらがんばれ! と言ってあげたい親戚のおばちゃんみたいな気持ちになります。
新人の頃、同期六人で待ち合わせをして会社に通勤するというとても可愛らしいことをしていました。
可愛らしいというか学生かよ!と思いますがほんの数分、同期だけで過ごす朝の時間は緊張の連続の仕事の中で唯一の息抜きだったのです。
同期のミスを同期のミスでカバーするという謎の事態が起きたり、お客さんを追いかけてスクランブル交差点を同期と二人で全力疾走したり、食堂の座る場所ひとつでものすごく怒られたり、お局さんに怒られすぎて対抗策を練る作戦会議を開いたり、色々なことがあったけれど、とにかく思い返すと笑えて、胸がじんわりするような思い出ばかりです。
そんな色々な思い出のある同期の男性の一人は、この春見事夢を果たしてイギリスに旅立ちました。結婚相手の仕事の都合で寿退社をした同期もいます。
私自身は変われたのか、成長しているのか、前に進めているのかとふと不安になることもあります。
そんな時、いつも頭をよぎるのはやっぱり新人の時に優しくしてくださった方の顔です。
ミスをカバーしてくれた先輩。不安な私に話しかけてくれた上司。娘のように私のことをかわいがってくれたパートのおばさん。
そういう人の顔を思い返すともう少し頑張ってみようと思えます。
この四月から仕事内容が変わりまた新しいスタートです。
新人の頃ほどのフレッシュさは難しいけれど、春というのはあの頃の新鮮な気持ちをふんわりと季節が思い出させてくれるのです。
そして、何よりも私はこのブログで書く習慣を身につけます!
という春の決心!