ふっとよぎる記憶の謎について
こんばんは。
明日からまた一週間が始まります。
今日懐かしの場所に行ったら、ふっと色々な記憶が蘇ってきて心が揺ら揺らしたので、久しぶりにとても書きたくなってしまいました。
懐かしの場所とは渋谷と中目黒です。
この二場所は社会人になってからの私のほぼ大半を過ごした場所ともいえます。
渋谷の街は人混みだし、うるさいし、テンション高い系の若者ばっかりでとても苦手なのですが新入社員時代の私は毎日そこに通っていました。
黒いスーツに真っ黒の髪を束ねた当時の私は、出勤する度に体育会並みの大声で挨拶をすることがある種の仕事でした。もう、あんな元気なことできないけれど...。
ミスをしてお客様を追いかけ、渋谷のスクランブル交差点を猛ダッシュした経験は一生忘れられないものです。
当たり前ながらスクランブル交差点の人混みでは、該当のお客様はさっぱり見つかりませんでした。だけど、走り出してしまった手前とりあえず反対側まで走りきるしかなくて、肩を落として来た道をトボトボ帰ったという苦い思い出。
同期との思い出もいっぱいの場所で、新人芸の練習を公園でしたり、怖いお局さん対策をどうするか真面目な顔で真剣に同期と相談しあったり。ディープな立ち飲み屋に尊敬する上司に連れて行ってもらったり。
こんな風に渋谷に降り立つと泣いたり笑ったりの新人時代の思い出がぶわぁっと思い出されてくるのです。
このふっとよぎる記憶って何なんでしょうね。特定の場所とか、季節とか、曲とか、匂いとかそういうもので急に想起される記憶があって、まるでその時の気持ちがフラッシュバックしたみたいな気分になります。
中目黒では当時、私が指導担当をしていた後輩と久しぶりに会うことができました。
兄弟のいない私にとって、それはそれはかわいい妹のような存在の子なのです。そんな彼女も新人時代は本当に心配な子でした。
少しでも困ったお客様が来ると私の元へ大きな瞳をウルウルさせ、助けを求めてくるのです。
立て続けにミスが起きてしまった時は目の前で大号泣されてしまい、仕方がないので一緒にパンケーキを食べに行き慰めるというようなこともありました。
私自身もミスばかりして先輩に迷惑をかけまくったことが多々あるのでなんだか彼女のことは放っておけず。
自分の異動が決まった時も「先輩がいなくなってしまって不安です」と泣きじゃくっていた彼女のことだけが唯一心残りでした。
しかし、今思い返してみると彼女を指導する中で教えている私の方が勉強になることばかりだったなぁと思います。
「私はこの仕事向いてないんです」
と自信なさげに下を向いて言っていた彼女も今ではすっかり先輩になり、バリバリ営業成績を上げているようでした。
相変わらずフワフワ綿菓子みたいな可愛さを持ちながらも、確実に成長をしている彼女の姿を見たらこっちが身の引き締まる思いになりました!
毎日仕事に追われていると自分が成長できているのかなんて全然わからないし、上手くいかないこともあったりするけれど、毎日少しずつできることを積み重ねていくしかないのだなということを改めて後輩に思い出させて貰いました。
新しい世界に足を踏み入れた時お供にしたいもの
4月もあっという間に中旬です。
今月に入り、仕事内容が180度変わってしまったため、あたふたする日々を送っています。
専門用語が多いところで会議の中で繰り広げられる聞いたこともないアルファベットの単語達を理解するので必死です。
ある日、アルファベットだらけのその単語達がPPAPに聞こえてくるという重病を発症しました。
「このPPAPを達成するには......」
「でもPPAP上の数値では......」
決して、そんなことを言ってないのですがアルファベットの単語達がPPAPにしか聞こえないのです。
やばい。ピコ太郎かよ。
そして、そう考えるとなんだか可笑しくて会議中に無駄にニヤニヤしてしまいました。
新しいことを始めるというのは、少しのウキウキとたくさんの不安で心が浮足立ちます。
私はおそらく中堅と呼ばれる世代ですが、知らないことだらけの世界に放り込まれると新人の気持ちが鮮明に蘇ります。
そんな時、新しい世界のお供に必要なのはあの子達です。
彼らを新しく買いかえたくて仕方なくなるのです。
遥か昔、小学生だった頃、新学期に新しい彼らを買い揃えると心が異様にウキウキしたものです。
そうです。
それは文房具です。
実は私は結構な文房具オタクなのです。
いまだに新しい文房具を見ると無駄にウキウキします。
お気に入りの文房具を新調するときは心がしゃっきっとします!
今回、テンションを上げるため、お気に入りのフリクション三色ボールペンや、ふせんや、スリムバインダーなどを新しく買い揃えました!
それは新学期前日、クラス替えに不安と期待を抱きつつ、新しい文房具を嬉しそうにランドセルにつめる小学生の気持ちとほぼ同じです。
自分なりのモチベアップの方法ですね。
そんな中、小学生の時の文房具が無性に懐かしくなり......。
余計なことまで調べてしまいました!
◎筆箱遍歴コレクション◎
ステップ1
この筆箱なんていうんでしょうかね?磁石でパカっと開くやつ!鉛筆がきちんと整頓できて、完全武装な筆箱です!
小学校低学年はずっとこれ!
ステップ2
缶のケース
小学校高学年になると、完全装備タイプの筆箱がダサいという意見になり、缶のケースへ。
しかしながら、この缶のケースの欠点は落とすと非常にうるさいという点です。授業中に落とすと先生に睨まれます。
ステップ3
ポーチ系筆箱。
最終的には使い勝手のいいポーチ型になんだかんだ落ち着きます。
ポーチの中は筆記用具より、女子で回す手紙ばかり。あの頃はかわいい手紙の折り方を覚えるのに必死でした!
そして社会人の今
最終形態
最強の一本。
これだけで、なんの問題もない。
どうして学生の時は無駄にカラーペンをいくつも持参していたのか不明です。
というわけで紆余曲折を経て、やはり書いても消せるフリクション無敵です。
勝手な筆箱コレクションでした。
出会いと別れの季節
春は出会いと別れの季節です。
個人的に人見知りの私は春があんまり好きじゃありませんでした(^^;;
クラス替えなんてものは軽くホラーです。だって新しい環境に慣れるのに想像以上にパワーをすり減らしてしまうんだもの。
まぁ、さすがにもう大人なのでそこはうまくやってますけど。
仕事上では関わりのある方の異動があり、私自身も大きく業務が変わりました。
異動で思い出すのは、新人の頃に面倒をみてくれた先輩のことです。
優しくて明るくて面白くて仕事はしっかりこなして、気さくに話しかけてくださる素敵な方でした。
そんな先輩がいなくなると聞いて心底落ち込んだ私に先輩はこう声をかけてくれました。
「きっと、大丈夫だから」
大丈夫じゃないよ。先輩という心のよりどころを失った私はどうしたらいいんだよと思いながら私は先輩に精一杯感謝の気持ちを告げました。
「じゃあさ、約束して。後輩ができたらさ、いい先輩になってあげるんだよ!」
その時私は心に決めました。
基本的にダメダメな新人でしたがいつか後輩ができたら、先輩にもらった分をお返しできる人になろうと。
仕事がしんどくなった時、私はいつも新人の時に優しくしてくれた人の顔がぱっと思い浮かびます。
新人というのは、もう全てが不安なんです。毎日わからないことばかりでお客さんには怒られて、小さなこともできない自分にイライラして。そんな時に一言かけてくれた人、クレームに対応してくれた上司、そういう人のことは一生忘れないんじゃないかなと思います。
そして、その人達のことを思い出すともうちょっとがんばろうと思えるのです。
正直、新人というだけでいびってくるような嫌な先輩もたくさん見てきました。
そういう人と心に残る先輩は何が違うんだろうと考えると、自分が新人の頃にされて嫌だったことをやるかやらないかの違いだと思うのです。
ちなみにこんな話をしていますが、今年私の部署はノーフレッシュです。笑
新人なし。
新しい風なし。
7年目なのに若手扱いの部署ってどうなんだろうか。
しかしながら、新しい業務に取り組む私は、意味不明な単語が飛び交う中で久しぶりに新人になった気分です。
しばらくはフレッシュ風にがんばろうと思います。
桜の季節に思い出すこと
4月からひっそりとブログを始めてみましたがなるべく頑張って更新します。
桜の季節=お花見というといつも思い出されるのは大学一年生の春です。寒空の下、新入生歓迎会という名のお花見にたくさん参加したことが思い出されます。
高校時代、校則が厳しかった反動で、私はわかりやすい大学デビュー的なやつをしました。
髪をかなり明るく染め、耳にピアスの穴を開け、シフォンブラウスにふんわりスカートというわっかりやすい赤文字系ファッションに身を包んだ私は、それはそれは浮足立っていました。
憧れの大学生活。
憧れのキャンパスライフってやつです!
そして、入学式以降始まる新入生歓迎会の呼び込みの嵐。
はて、何サークルに入ろうか?
ミーハーな私はとりあえず大学生といえばテニスだろ! ということでテニサーの新歓に行きました。
新歓という名の花見です。
その花見は本当に寒かった記憶と、人見知りの私には入れ替わり立ち代わり誰ともわからぬ人と同じような会話を繰り返すのがしんどかった思い出しかありません。
「何学部? どこ出身? 何サークル入る? 彼氏いる? あの先輩かっこよくない!」
コピーペーストされたような会話に疲れ切ってしまった私はどうやら自分はキャピキャピできない女だったということを思い出すのです。
そうです。
私はキャピキャピできない女だったことを忘れていました。
幼い頃から、女子によくあるキャピキャピという行為ができた試しがありません。
私のテンションは平坦なのです。
心の中ではキャピキャピしていても人には伝わらないようなのです。
なんて損な性格でしょう。
そして、テニスサークルに集う系の女子はキャピキャピしてないとダメなのです。
あれ、これは違うかな。
そう思いながらも、なんとなく一度だけ練習に参加しました。
そして、私はキャピキャピできないよりも、もっとテニサーに向いていない重要なことを思い出すのです。
先輩と軽くラリーをすることになり、ラケットを持った私はふと思います。
あれ? 私、テニスできたっけ?
そうこうしている内にイケメンの男の先輩が私に向かってサーブを打ちます。
ポトリ。
非常にも地味に落下したテニスボール。
「どんまい! どんまい!」
前を向くと人生薔薇色みたいな爽やかな先輩の笑顔があります。
ありゃ? イケメンの先輩だから緊張したのかなー。
先輩の声に笑顔でこたえながら、もう一度ラケットを構えます。
気を取り直して、もう一度先輩からのサーブ。
始まりの四月
ブログを始めてみることにしました。
何かを始めるなら、四月の今しかないのではないかという気がして、勢いで登録をしてみました。
今日は入社式。
電車の中で着なれないスーツに身を包み不自然な黒髪を束ねた新人さんを見ると自分の新人の頃をこの前のことのように思い出します。そして、その背中をぺしぺし叩きながらがんばれ! と言ってあげたい親戚のおばちゃんみたいな気持ちになります。
新人の頃、同期六人で待ち合わせをして会社に通勤するというとても可愛らしいことをしていました。
可愛らしいというか学生かよ!と思いますがほんの数分、同期だけで過ごす朝の時間は緊張の連続の仕事の中で唯一の息抜きだったのです。
同期のミスを同期のミスでカバーするという謎の事態が起きたり、お客さんを追いかけてスクランブル交差点を同期と二人で全力疾走したり、食堂の座る場所ひとつでものすごく怒られたり、お局さんに怒られすぎて対抗策を練る作戦会議を開いたり、色々なことがあったけれど、とにかく思い返すと笑えて、胸がじんわりするような思い出ばかりです。
そんな色々な思い出のある同期の男性の一人は、この春見事夢を果たしてイギリスに旅立ちました。結婚相手の仕事の都合で寿退社をした同期もいます。
私自身は変われたのか、成長しているのか、前に進めているのかとふと不安になることもあります。
そんな時、いつも頭をよぎるのはやっぱり新人の時に優しくしてくださった方の顔です。
ミスをカバーしてくれた先輩。不安な私に話しかけてくれた上司。娘のように私のことをかわいがってくれたパートのおばさん。
そういう人の顔を思い返すともう少し頑張ってみようと思えます。
この四月から仕事内容が変わりまた新しいスタートです。
新人の頃ほどのフレッシュさは難しいけれど、春というのはあの頃の新鮮な気持ちをふんわりと季節が思い出させてくれるのです。
そして、何よりも私はこのブログで書く習慣を身につけます!
という春の決心!